子宮頸がんワクチンの男性への接種

2025年8月に、9価の子宮頸がんワクチンであるシルガード9が、男性への適応可能となりました。4価の子宮頸がんワクチン(ガーダシル)も男性への適応があるのですが、東京などの一部の地域を除いてはどちらも公費の負担がなく、また男性へは定期接種とはなってはいません。
ヒトパピローマウィルス(=HPV)は200種類以上のタイプがありますが、主に性交渉(異性間、同性間を問わず)を通じて感染することが知られており、子宮頸がん・肛門がん・陰茎がん・中咽頭がんや尖圭コンジローマなどの主な原因となります。
子宮頸がんワクチンには、2価のサーバリックス(HPV16型、18型)、4価のガーダシル(HPVの6型、11型、16型、18型)とシルガード9(HPVの6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型)があります。
16型が子宮頸がん・肛門がん・中咽頭癌では最も重要で、18型が子宮頸がんでは重要(16型と18型で子宮頸がんの原因の多くを占める)で、31型、33型、35型、39型、45型、51型、52型、56型、58型、59型、68型、73型との計14種類がハイリスクタイプで、6型と11型は主に尖圭コンジローマの原因となるローリスクタイプです。
従って、サーバリックスは子宮頸がん予防、ガーダシルは子宮頸がんと尖圭コンジローマの予防、シルガード9はより広い予防と、考えてよいと思われます。
当然ながら、多くのタイプを含む方がより広くカバーできますので、シルガード9がお勧めとなります。
男性では、肛門がん・陰茎がん・中咽頭がんや尖圭コンジローマなどになる可能性がありますので、女性のみならず男性へも子宮頸がんワクチンが公費の負担での適応となっているのは、発売元のMSD(アメリカとカナダではMerckです)の資料では、全世界では80以上の国または地域です。
男性でのスケジュールは女性の場合と全く同じです。
ガーダシルやシルガード9では、9歳以上で14歳以下で始める場合には2回接種で充分で、2回目が初回から6か月以降の接種で、15歳以上では3回接種で、2回目が初回から2か月後、3回目が初回から6か月以降の接種のスケジュールとなりますが、最短では2回目が初回から一か月後以降、3回目が2回目から3か月以降に接種して問題はありません。
沖縄県では今のところ公費助成がないので、男性(年齢の上限はなし)での接種希望者は全額が自己負担となります。
一回の接種として28000円とします。
希望者は電話で予約してください。

2025年10月7日