フルーミスト予約開始のお知らせ

4価フルーミスト(FLUMIST QUADRIVALENT)が入荷しました。
接種希望の方は、11月10日(水)から電話で、または受診した際に予約をお願いします。
電話では午前9時から午後5時までの受付とします。
これまでに本年度のインフルエンザ不活化ワクチンを接種した(1回あるいは2回)方も、フルーミストの追加接種は可能です。
本数には制限がありますので、予約数が準備数になった時点で予約は中止します。

以下が製品の簡単な説明です。

4価フルーミストはAstraZeneca傘下のMedImmune社が製造している弱毒化されたインフルエンザウィルスの生ワクチンで鼻腔に噴霧するワクチンです。
全量で0.2mlで、半分ずつを勢いよく両方の鼻腔に噴霧しますので注射の痛みがありませんが、鼻腔に少し違和感が残ります。
チメロサールなどの保存料は含みません。
注射型のインフルエンザワクチンよりは、個人的な印象としては効果が勝るようで、毎年当院の職員には接種をしています。
料金は一回9200円です。
過去にインフルエンザの予防接種を受けた方のみが適応で、2歳以上で49歳以下の方が対象です。

2003年に3価フルーミストが開発されて、2012年からは4価のフルーミストも使用できるようになりました。
4価とは、4種類含まれている、という意味で、

<以前に流行したいわゆる新型のA型>、
<いわゆるA香港型>、
<Bビクトリア系統>、
<B山形系統>

となり、世界的には4価がインフルエンザのワクチンの主流となっています。

今年のフルーミストの組成は上記の順に、

A/Victoria/1/2020(H1N1)(An A/Victoria/2570/2019(H1N1)pdm09-like virus)
A/Tasmania/503/2020((H3N2)(An A/Cambodia/e0826360/2020(H3N2)-like virus)              
B/Washington/02/2019(B/Victoria lineage)-like virus               
B/Phuket/3073/2013(B/Yamagata lineage)-like virus             
 
です。

WHO(世界保健機関)の提唱するインフルエンザワクチン北半球2021-2022の4つの株は、

A/Victoria/2570/2019(H1N1)pdm09-like virus
A/Cambodia/e0826360/2020(H3N2)-like virus            
B/Washington/02/2019(B/Victoria lineage)-like virus              
B/Phuket/3073/2013(B/Yamagata lineage)-like virus              

で、
2021年度の日本のインフルエンザ不活化ワクチンでは、

A/Victoria/1/2020(H1N1)(An A/Victoria/2570/2019(H1N1)pdm09-like virus)
A/Tasmania/503/2010((H3N2)(An A/Cambodia/e0826360/2020(H3N2)-like virus               
B/Victoria/705/2018)(B/Victoria lineage)-like virus
B/Phuket/3073/2013(B/Yamagata lineage)-like virus                

で、ワクチンの組成はほぼ同じで大きな違いがありません。
北半球のインフルエンザのワクチンの株(種類)は、その前の年度の南半球の流行状況を考慮して、毎年春までにWHOが決定をして推奨株を選択して勧告して、各国がその国の前年等の流行状況を考慮して決定するものです。
従って、国が違ったらワクチンの株が違うことは当然ありますが、大きな違いはありません。

国内で使われるインフルエンザワクチンは不活化ワクチンですが、それとは違ってフルーミストは生ワクチンで、より効果がある(長持ちする)ことが期待できます。
「効果が乏しい」との理由で2016年、2017年はアメリカ合衆国ではインフルエンザ予防のワクチンとしては推奨されませんでしたが、2018年以降は効果の検討の結果、再度推奨されています。

ワクチンに含まれている弱毒化インフルエンザウィルスは、
①野生のインフルエンザウィルスが増殖しにくい25℃で能率よく増殖して、
②野生のインフルエンザウィルスが増殖しやすい39℃(A型インフルエンザ)や37℃(B型インフルエンザ)では増殖が阻止されて、
③接種をしても典型的なインフルエンザの症状を呈することがない、
という特徴があり、鼻腔等で増殖して免疫を誘導するものです。

鶏卵を使って作るために、ワクチンにはごく微量の鶏卵の成分(オボアルブミン;OVA)が残存していますので、鶏卵でアナフィラキシーなどの重篤なアレルギー反応を起こした方には接種できません。
また重篤な免疫不全の方への接種は検討されていません。
生ワクチンですから妊娠中の方には接種できません。

接種による副反応は、小児ではほぼありませんが、成人ではいわゆる風邪症状(鼻水や咳、のどの痛みなど)が出ることがやや多いようです。 
接種間隔は、「注射の生ワクチン同士は4週間以上の間隔を空ける」との2020年10月からのルールに従うものとしますので、フルーミストは注射ではありませんので、他の予防接種との前後の間隔は問わないこととしますので、
他のワクチンとの同時接種も可、とします。
輸入ワクチンという特殊性から、何か健康被害が生じても(大きな被害が生じることは考えにくいのですが)保証がないことは留意しておいてください。

詳しいことが知りたい方は、「PRODUCT MONOGRAPH FLUMIST QUADRIVALENT」等参照ください。
インターネットで簡単にダウンロードできます。

以上簡単ですが、FLUMIST QUADRIVALENTの案内といたします。


       


2021年11月10日